苦土石灰をまいて酸度調整をしてから一週間、牛糞堆肥を施します。
「牛糞」と聞くと、嫌なイメージを持つ方もおられるかも知れませんが、下の写真の状態は
素晴らしい自然のサイクルの中で土になりつつあり臭いも全くありません。
牛糞は発酵する力が大変強く、写真にも写るほどぽっかぽかに発酵真っ只中。
最高温度は70度にも達すると言われています。
お店で売られている「完熟牛糞」というものはこの発酵が完全に終わり、すぐに使える状態になっているものです。
しかし、土づくりを大切にしている私たちにとって、まだ発酵する力が十分にある牛糞堆肥を混ぜ込む事はとても重要な工程です。土の中に残っている根っこや枯れ葉の分解を促進し、植物の病気を引き起こす様々な菌を熱で殺す役目があるからです。
植物にとって土とは「住まい」であり「食事」でもあります。
この堆肥はふかふかな住み心地の良い家となってくれるのです。
この家をしっかり作ると、病気になりにくく、農薬いらずの安全で感動的な美味しさの野菜が生まれてくるのです。
こんな堆肥のお話、初めて知りました。自然のリサイクルシステムを活かして作る野菜を食べていたら、口に美味しく、身体が健やかになりそうです。たのしみ〜