植物の成長に欠かせない栄養素の一つである窒素。
でも植物は空気中の窒素をそのまま取り入れることはできないので、
アンモニウムイオンもしくは硝酸イオンの形で存在している窒素を、根から取り込んでいます。
「アンモニウムイオンの形で存在している窒素」というものを工業的に作ったのが化学肥料なんですね。
ハーバー・ボッシュ法という水素と窒素を反応させて効率よくアンモニアを回収する方法があるんだそうです。
ハーバー・ボッシュ法を調べてみると、これについて熱く語る方々が多いことに驚きました。
素晴らしい化学なんですね。
これは400-600℃、200-400気圧という高温高圧条件でアンモニア合成を行うという
それはそれは莫大なエネルギーを消費する方法なのだそうです。
この凄まじいエネルギーを要するアンモニア合成を、土の中でしれーーーっと行っているのが
マメ科植物につく根粒菌。
熱も圧もかけずに静かーーに、空気中の窒素を酵素を使ってアンモニアに変えているんだそうです。
これによって排出される廃棄物は無し。
むしろこの工程で、マメ科植物は劣悪な環境下でも成長し、その葉が落ちて堆積して腐葉土となって
植物に適した良い土壌が生まれるという、最高の循環。
実に素晴らしい設計ではないか。
私だって根粒菌とマメ科植物について熱く語りたい。
でももうすでに1分ほど語っているので、
論より証拠。
春のスナップエンドウと一緒に育った、大葉たち。
一般的に大葉の草丈は70〜80センチだそうです。
でも佐藤農園の大葉たちは、通常の倍にまで大きく成長し150センチ以上です。
佐久の高原の澄んだ青空に繁茂する、ご近所さんもびっくりの成長を遂げた大葉たちは、根粒菌の恩恵にあずかっているのでしょう。
この素晴らしい設計と循環を造り出した神が、「砂漠平原は喜びに満ちてサフランのように花を咲かせる」と約束しているのだから、疑いようがない将来をまた語りたくなります。
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