一般的な慣行栽培(農薬や化学肥料を使用する栽培方法)から有機栽培に移行した場合、
3年目に収穫量が半分にまで落ち込む、というデータがあるようです。
それはなぜか・・・
有機肥料が完全に分解されてちょうど良い栄養状態になるのに10年くらいかかると言われているからです。
化学肥料で補われていた土には分解されていく有機物の蓄えが少ないので、有機栽培に切り替えると栄養が枯渇して
収穫できなくなる、というわけです。
カギとなるのは、土の底力。
初年から農薬と化学肥料を使用していない3年目の佐藤農園。
とても順調です。
むしろ、今年のナスもトマトも今までで一番美味しい。
終了した第一陣のズッキーニもレタスもびっくりするほど美味しかった。
でもこれは、私たちの力ではないのです。
ありがたい事に、今お借りしている畑を使っておられたおじいちゃんも、
有機肥料でこだわりの土作りをしている方でした。
そのおじいちゃんが使っていたのと同じ牛糞堆肥を私たちも使っています。
しかもその酪農家のご好意があって、「オメェとで勝手に持ってけや(自分たちで好きに持って行っていいよ)」と。
おかげさまで、切らす事なく完熟堆肥を与え続けています。
野菜そのものの栄養価が落ちる、と言われる現代の慣行栽培ですが
10年ものの土が生み出す産物のこの美味しさは、きっと栄養豊富だと感じます。
聖書にある、エデンの園を出される時の記述で「地面を耕しても、産物を思うように得られない」という部分は
直訳すると「力を思うように得られない」となるそうです。
つまり、土そのものに力があると示されていることを、ものすごく興味深く思うのです。
(創世4章12節 新世界訳)
Comments