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執筆者の写真佐藤農園

10月30日 無農薬の戦い

更新日:2021年10月31日

普段スーパーでよく見かけ、食卓にもよく並ぶ、そんな馴染み深い野菜であっても

自分でタネから育てることで、知らなかった発見が山ほどあります。


今日ぜひお伝えしたいのは、またしても白菜。

この時期、ぐっと美味しくなり、調理のバリエーションも豊かですから、人気の野菜の一つですね。

この白菜、一般的にどの程度、農薬散布されているかご存知ですか?


これは生産地域と時期によって多少異なりますが、

長野県の南佐久地方の7月以降では20剤が慣行的に散布されているそうです。

それらは殺菌剤11・殺虫剤8・除草剤1という内訳になっています。

特別栽培と言われるものも、5割以下という定め。

もちろん、散布する時期、量などは人体への影響がないとされている適正範囲は守られているのでしょう。

おそらく。


白菜はアブラムシからすぐに狙われます。

メスがたった1頭ついたら、彼らの恐ろしい能力である単為生殖によってクローンを生み出して

あっという間に作物は占拠されてしまうのです。

「アブラムシの生物学」によりますと、理想的な条件下で1年間増殖を続けると

1頭のメスに由来する子孫の重量がヒト1万人分に達する、と。

驚愕。


つまり、無農薬での白菜栽培は、ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく

ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく

危険に満ちた大冒険というわけです。

見たくもない大敵を写真に撮るなんぞ到底できませんが

この黒い細かな点々は

アブラムシに吸汁された跡地。


佐藤農園のおかみさんになる前は、白菜のこの跡が何なのかわかりませんでしたが、スーパーで購入したものでもよく見かけました。

でもアブラムシはどこにも着いていなかったなぁ。

つまり・・・


佐藤農園からも白菜の発送が始まっております。

50度のお湯で洗浄して、念入りにチェックしておりますが、どうしても取り切れなかったものもいるでしょう。

何卒ご勘弁願いたく申し上げ候。



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