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執筆者の写真佐藤農園

10月13日 数学の白菜

更新日:2021年10月25日


お馴染みの白菜、皆さんのイメージにあるような形になる前は、上から見るとお花のように成長していくんですよ。

この葉っぱの並びを「葉序」と言いまして、大抵の植物の葉序には規則性があります。

例えばこの白菜やキャベツなどアブラナ科は螺旋葉序という形態です。

白菜の場合、茎を360度周るうちに葉が5枚ついて、2週目で6枚目の葉が1枚目の真上(または真下)に来るので2/5葉序とよばれます。

この2/5葉序の形態で、隣の葉との開きを計算すると

360×2÷5=144となります。

白菜は144度の角度で秩序正しく整然と並んでいるのです。

この秩序があるからこそ、私たちのイメージ通りの綺麗な形の丸々とした白菜が生まれるんですね。


このような形状を「光合成しやすくするために進化し獲得したもの」と考えるのであれば

光合成機能を持たない松ぼっくりが、規則正しく同様の螺旋構造をしているのはなぜか・・・


進化は「機会」と「ランダム性」に依存していると言われているそうです。

そして進化論の重要なテーマとされる「無秩序からの秩序」。

これが論理的な科学なのか、傾いた首が戻ってこない佐藤農園のおばさんです。

ターサイ・青梗菜・小松菜などの美しい秩序正しさと

同じアブラナ科なのに全然違う味や香りや食感の多様性とそこに含まれる栄養素の違い。

これらの野菜たちが持つ素晴らしいデザインは

『さまざまな種類の草木と果樹を芽生えさせ』た設計者の存在と、

その設計者の真心を感じさせてくれます。



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